バタンと部屋のドアがしまると
「のぶくん、うでいたいっ… ねぇ、なんかおこってる…??」
なんで、のぶくんがこんなに怒っているのか分からない
回らない頭で出した結論は
「お酒のんだことなら謝るよ、ごめん…でも…」
そんな私にはぁーとため息をつくと
「でもなんだよ。 危機感なさすぎなんだよ」と怒った
そんな態度にイラッとしてしまった私は
「えっ?! 意味分かんないんだけど、危機感って。それより、のぶくんが悪いんじゃん!」
「はっ?! なんだよそれ。 俺の何が悪いんだよ」
「だって、明石先生にベタベタ触られて鼻の下伸ばしてるじゃん!!」
「はっ?! なんで実の妹に鼻の下伸ばさないといけないんだよ」
嫉妬丸わかりだったけど、止まらなかった
「嘘! 伸ばして…うん? 実の妹??」
回らない頭を頑張って動かしても、追いつかない
実の妹って…
「嘘! だって苗字違うじゃん!」
「親が小さい頃離婚して、俺は親父の方に妹は母親の方に引き取られたんだよ。それからは全然会ってなかったんだけど、この学校で再会したわけ」
まあ、だから遅れてきたブラコン的なハハハなんて笑うから
私も合わせてハハハと笑いながら、このあとのことを考えると酔いが一気に覚めていった
