「おい、家着いたぞ」
「うーん…あっー、浮気者ののぶくんだー」
「はっ?! なんのことだよ、この酔っ払い!」
「むーっ、とぼけないでよー」
絡み酒… 酒癖悪すぎだろ
「でも私、絶対放してあげないんだからー」
…っ、急にかわいいこと言うなよ
こんな風になるなら、酔っ払いも悪くないな
「わかったから、パジャマに着替えろって」
「うーん、やだ! 離さないんだからー」
ウルウルさせた目をこちらに向けながら、抱きついてきた
「おい、着替えろって、もう置いて帰るぞ」
「嫌だ! 着替えるから、一緒に寝て!」
そういうと、スースーとかわいい寝息が聞こえてきた
くーっなんなんだ、この甘えん坊な生き物は
って結局着替えなかったし
俺はベットに彼女を運ぶと自分の部屋へと帰った
