私と律くんは、お庭にいた。

……なぜか着替えをして。

私も。

うん。

「ごめんね音。おじい様が…」

「ううん。いい人だから安心しちゃった」

律くんはにこっと笑うと、紅茶を啜った。

「あのーー」

「俺の独り言だと思って聞いてな」

「え、あ、うん…」

ティーカップをテーブルに置くと、真っ直ぐ前を見つめた。

「俺、おじい様は大好きだけど、おばあ様は大嫌いだったんだ」

「えっ…」

〈音STORY END〉