「お帰りなさいませ、おじい様」

「律か。ただいま。おや?」

律くんの後ろに立っていた私に気づいたようだ。

「誰だね、君は」

「はっ、はじめまして。律くんの友達の、間宮音ですっ。お邪魔しておりますっ」

私を見つめる律くんのおじい様。

私はというと、ぺこぺこ頭を下げていた。

「なるほど…律の友達にこんな可愛い子がいたとは…律をよろしくお願いしますな」

「へっ、あ、は、はいっ」

「おじい様…」

優しいお方でした。

人は見た目で判断してはなりませんね。