また、昔みたいに…

どうして…

どうして動かないの!!?

「音」

「…っ」

「大丈夫だよ。俺がついてる。俺がカバーする」

優しい笑顔で、私に言った。

律くん…

私は、1人じゃない。

律くんも、ママも詩乃さんも詩ちゃんもいる。

蘭子ちゃんだっている。

私に出来ないことなんてない。

「うんっ」

頷くと、ピアノは音を奏でだしたーー







〈音STORY END〉