コンクール当日。

律くんがお迎えに来てくれるというので待っていた。

ママと一緒に。

車に疎い私でも分かるくらいの高級外車が家の前に止まった。

「うはぁ…やっぱ金持ちは違うわ…」

お金持ちっていうレベルでは済まされない気が…

「おはよう、音」

「おはよ〜!音ちゃん、琴音ちゃん!」

「おはよう、律くん、詩乃さん、詩ちゃん」

「おはよう!今日はありがとね〜」

「いいのよ、気にしないで!どうぞ!」