「……ねぇ音」

「ん?」

「当日まで黙ってようと思ってたんだけど…知ってた方がいいと思って言うね」

私は頷く。

律くんの表情は、すごく緊張していた。

「あのね、音。コンクールに、音のお父さんも出るんだ」

「……っ!!!」

あの人がっ…

分かってたけどっ…

でも今回は来ないと思ってたっ…