「ごめんなさい…」

「…何言ってんだよ音。謝るな」

優しい…

優し過ぎるっ…

「音、涙を拭いて。練習しよう」

「…っ、うんっ」

涙を拭って、私達は椅子に座った。

そして、帰る時間までずっと練習をした。

何度も何度も。

そして、ラスト1回の時、完璧に弾けたのだ。

「やった…やったよ音!」

「弾けた…」