グラスの割れる音が響いた。

私はパニクって、律くんは慌てて。

「はあっ、はあっ」

「音!?大丈夫!?」

上手く呼吸が出来ないっ…

「音っ!」

律くんは、私を抱きしめた。

その身体は、少し震えていた。

「はあっ…はあっ…」

「音っ…」

暫くすると、落ち着いてきた。

ちゃんと呼吸も出来るように。