廊下を歩いていると、妙に静かなのに気づいた。

「あれ?律くん、親は?」

「あー…父は仕事で母は出掛けてる」

なるほど…

「さぁ、ここだよ」

ドアを開けると、ピアノが置いてあり、棚には沢山の楽譜が置いてあった。

「すご…」

「そう?ちょっと待っててね。お茶持ってくる」

「や、いいよ!」

そう言うのと同時に部屋から出ていった。

律くん…