「ただいまぁ〜…」

疲れた声が聞こえてきた。

「おかえり、ママ」

「音〜、ママ好き〜って言って〜」

何急にっ…

「え〜…ママ大好き!」

ま、ママ大好きだからいいんだけどぉ。

「音〜!ママも大好き〜!」

勢いよくママは私を抱きしめた。

「えへへ…」

ママに抱きしめられると、すごく安心する。

あの人に怒られて、お姉ちゃんにも馬鹿にされて。

私は毎日泣いてた。

ママは、泣いてる私を優しく抱きしめてくれた。

ある言葉と共に。