「俺がやった事ある曲なら…」

私に覆い被さるようにして楽譜のページを捲った。

「あった。“ハンガリー舞曲”」

有名な曲だ…

「パート、どうする?」

「えっと…」

どうしよう…

「んー、じゃあ、簡単な方やるか」

「うん…」

緊張する…

でもやらなきゃ…

あの人達を見返すんだっ……!