「ほあぁ…」

ドレスに身を包み、律くん達と一緒に中に入ると、見た事がないくらいの人がいた。

「敦どこかなぁ?」

敦さんは先に会場に向かった。

「あ、詩乃さん、あそこじゃないですか?」

「ん?あ、ほんとだ!」

お偉いさんと話していた。

「敦!」

「あ、詩乃!
遅かったな」

「これでも早く来た方よ!

お久しぶりです」

「久しぶりだね、詩乃さん。
律くんと詩ちゃん、おっきくなったなぁ」

「「お久しぶりです」」

この方どなた…

「おや?
この可愛らしいお嬢さんは?」

「息子の婚約者の間宮音ちゃんです。

音ちゃん、大空グループが最もお世話になってる緑川グループの社長、緑川誠一さんだ」

「初めまして。緑川誠一です」

「は、初めまして!間宮音です!」

ほあぁ…!

社長さんだって…!

「こんなに可愛らしいお嬢さんが嫁さんになるとは、律くんやるのぉ」

「いやー、そんな事は…」

「社長、そろそろお時間です」

中田さんが敦さんにそう言った。

「分かった。
では失礼致します」

「音、行こう」

「う、うんっ」

緑川さんにお辞儀をして、律くん達について行った。