「弾かなきゃっ…」

「音っ…?」

「弾かなきゃっ…ピアノ弾かなきゃっ…
おじい様好きだから大好きだからっ…

私達の弾くピアノ大好きだからっ…
おじい様の大好きな曲弾かなきゃっ…」

溢れてくる涙を拭いながら、椅子に座りピアノを弾いた。

最期まで聴いてくれたピアノを…

弾いてあげないとっ…ーー