コイノネイロ






校門前で止まると、私達は車から降りた。

「「ありがとうございました」」

「いえいえ、それでは失礼致します」

走り去るのを見て、校舎に向かった。

教室に着くと、蘭子と彼方くんは既にいた。

「おはよ〜」

「はよ」

「「おはよー」」

「あ〜音会いたかった〜!」

と、勢いついて抱きしめてきた。

「ふげっ!」

まぁ、変な声が出るわけ。

「可愛いなぁ音はなぁ。

妹にしたいわぁ」

頭を撫でまわされた。

髪がぐしゃぐしゃ…

けど嬉しいからいいや。

「遥加も可愛いけど、音も可愛いし癒されるまじうん」

「何1人で納得してんの笑」

「え?だって可愛いじゃん?

遥加も可愛いけど音も可愛いじゃん?ん?違う?」

「「違くない」」

ついていけない人1人。