「その通りです。
息子の人生は息子自身のもの。
会社の為に諦めて欲しくはない、それが親心というものです。
私の次は、息子が継ぐかもしれません。
娘が継ぐかもしれません。
その時共に生きていく人は息子達自身が本当に愛して生涯共にいたいという人がいい。
その方が幸せになれる。
私自身がそうだったから」
「敦っ…」
敦さんの言葉で、思わず泣いてしまった。
詩乃さんも泣いている。
「息子が生涯、共にしたいと思うお嬢さんは、もう決まっていると思います。
なので、お断りさせていただきます」
神宮寺さん達の顔は悔しそうだった。
何故、と考えていると詩ちゃんがぽつりと呟いた。
「取り引き出来なくなって困るのはそっちのほうじゃん」
「こら詩!」
取り引き出来なくなって困るのは神宮寺家?
「だってそーじゃん。うちの会社の方が大っきい。
魂胆は丸見えだよ。
自分の会社をおっきくする為には、うちとずっと取り引きしなければならない。
なら、娘とお兄ちゃんを結婚させればいいんだ、て事でしょ?」
なるほど…
自己中過ぎる。
息子の人生は息子自身のもの。
会社の為に諦めて欲しくはない、それが親心というものです。
私の次は、息子が継ぐかもしれません。
娘が継ぐかもしれません。
その時共に生きていく人は息子達自身が本当に愛して生涯共にいたいという人がいい。
その方が幸せになれる。
私自身がそうだったから」
「敦っ…」
敦さんの言葉で、思わず泣いてしまった。
詩乃さんも泣いている。
「息子が生涯、共にしたいと思うお嬢さんは、もう決まっていると思います。
なので、お断りさせていただきます」
神宮寺さん達の顔は悔しそうだった。
何故、と考えていると詩ちゃんがぽつりと呟いた。
「取り引き出来なくなって困るのはそっちのほうじゃん」
「こら詩!」
取り引き出来なくなって困るのは神宮寺家?
「だってそーじゃん。うちの会社の方が大っきい。
魂胆は丸見えだよ。
自分の会社をおっきくする為には、うちとずっと取り引きしなければならない。
なら、娘とお兄ちゃんを結婚させればいいんだ、て事でしょ?」
なるほど…
自己中過ぎる。



