家に帰り結果を言うと、詩乃さん達は残念がってくれた。

「まぁ、まだコンクールはあるから」

「そうね…」

律くんが言った事に同意した詩乃さん。

「音、1人で練習出来る?」

「うん、大丈夫」

律くんは、如月さん達の事を調べる為、私にそう聞いたのだ。

詩乃さん達に挨拶をして、ピアノのある部屋に向かった。

前はあの人の雑誌が多かったけど、今は全く無い。

その代わり、楽譜や賞状等が多くなった。

椅子に座ると、楽譜を広げ、ピアノを弾いた。

連弾曲だから、違和感ありまくりだけど、これは私が弾いている音なのだ。

技術が足りなかった…

なら、練習すればいい。

他の人の演奏を見ればいい。

技術を、もっともっとつけるんだ。