いよいよ、結果発表だ。

本番前よりも震える手を押さえながら待っていた。

『結果を発表します』

心臓の音がうるさい。

『優秀賞は


大空律、間宮音ペア』

「「っ!」」

ゆ…うしゅうしょう…?

『最優秀賞は、如月真央、楠美羽ペア』

何がいけなかった…?

何が足りなかった…?

何が…

何がっ…

何が!

分からないっ…

練習はちゃんとした筈だ…

音とも友達になれたっ…

律くんと一緒に弾いたっ…!

なのに何がっ!

「音、戻るよ」

「あ…

うん…」

律くんに肩を抱かれながら、ステージを降りた。

立っているのがやっとなくらい、ダメージを受けた。

そして、私の目から沢山涙が零れ落ちた。