『蘭子に遥加の事話したら

なんとなくで分かってた、てかなんで早く言わないんだ馬鹿!

って!酷くない!?』

「……
あー…

まぁ、蘭子の言う事分からなくはないからねぇ…」

私も早く言ってほしいかも。

「まぁ、頑張って。

じゃ」

蘭子はツンデレだからなぁ。

「なんだって?」

「蘭子に遥加くんの事を話したら、なんとなく察してたらしくて、なんでもっと早く言ってくれなかったんだ〜とか、馬鹿馬鹿言われたみたい」

「桐島らしいな」

思わず笑ってしまった。

「よし、遅れた分取り返すぞ」

「うん!」

夏休み明けのコンクールまで、あと1週間。

始業式がある週の土曜日。

まだ1週間ある。

律くんと一緒なら、絶対出来る。