また夢か…

なんで、忘れさせてくれないの…

「音〜?起きたの〜?」

「ママ…」

あの日から、ピアノが弾けなくなった。

そんな私を、ママは一切責めなかった。

ピアノ関係の仕事をしていたのに。

「おはよう音。ご飯食べよ」

「うん」

「音の好きな鮭茶漬け」

「おおぉぉお」

「ふはは!」

「えへへ…」

私は、ママの笑う顔が大好きだ。