数日後、私の誕生日がきた。

「音ちゃん、今日は早く帰ってきてね!」

「はい!じゃあ行ってきます!」

「行ってきまーす」

「行ってらっしゃい!」

詩乃さんに見送ってもらい、私達は手を繋いで学校に向かう。

「おはよー!

音、誕生日おめでとう!」

「はよー。

おめでとう」

蘭子と望月くんは挨拶してくるなり、私におめでとうと言ってくれた。

「おはよ!

ありがとう!」

「はよー」

学校に向かい、学校の皆からもおめでとうとお祝いしてくれた。

授業を全て受け終わり、急いで家に帰ると、敦さん達が既に帰って来ていた。

綺麗に飾り付けされたリビング。

テーブルの上には私の大好物ばかりが並んでいる。

真ん中にはケーキ。

詩乃さんの手作りだ。