そう思った時、ノック音が聞こえて勢い良くドアが開いた。

「ちょっと大空くん大丈夫なの!?」

「桐島!と彼方!」

ドアを開けた瞬間入って来たのは蘭子と望月くんだった。

今日、事情を書いた文章を蘭子に送ったのだ。

「蘭子、詩乃さん達居るって…」

「あっ…」

「ふふっ…ごゆっくり。詩、飲み物買ってこよ」

気を遣ってか、詩乃さん達は病室を出て行った。

「なぁ大空くん、分かってるよな?

音を1人にしたり泣かしたりしたら許さないからな?ん?」

「おっ、おう…」

蘭子…

律くん困ってるよ…

「にしても、びっくりしたよ。

律が刺されて入院してるって聞いて…」

「あー…悪い。

音を守りたくて、庇う事しか頭に浮かばなかった」

「はー…

律らしいって言うか…ま、無事だったから良かったよな」

望月くんは、律くんの肩に手を置いた。

笑顔の律くんは、頷いた。