コイノネイロ

次の日目を覚ますと、いい香りが鼻をくすぐった。

「おはようございます」

「あ、おはよう音ちゃん!」

起きれば、笑顔の詩乃さんがいる。

「おはよう音ちゃん」

「おはようございます」

いつもの席に座って新聞を読んでる敦さんがいる。

「おはよう。今日もいい笑顔じゃ」

「おはようございます」

いつもの台詞を言いながらリビングに来るおじい様がいる。

「おはよ〜…ねっむ」

「はよ〜。音起きるの早いなぁ」

「おはよ〜。そう?」

眠そうな詩ちゃんと律くんがいる。

私の大切な居場所。

私を大事に思ってくれている人達がいる。

もう、大切な人が居なくなるのだけは嫌。

ずっと一生、笑顔でいたい。

「詩乃さん、手伝います!」

「ありがとう音ちゃん!」

律くんと、律くん達と幸せになりたい。