「音、帰ろう。俺達の家に。もう、あいつの事は忘れろ。いや、俺が忘れさせてやる。

あいつの事を思い出せなくなるくらい、俺が音を幸せにする」

「っ、うんっ」

律くんは、真面目な顔で言った。

私が頷くと、すぐに優しい笑顔に変わった。

そして、初めてキスを交わしたのだった。