「ねぇ…」

声が震える…

頑張れ、音…!

「何故あなたは、私を嫌ったんですか?」

「…っ」

「何故可愛がってくれなくなったんですか?」

そう言った時、奥から奏さんが見えた。

こっちに向かってきているのだ。


「何を言っている。私が出来損ないのお前を可愛がるなどーー」

「私はちゃんと覚えています!あなたが優しく私を撫でてくれたり抱きしめてくれたりした!」

「っ!」

「家族で色んな場所に行った!沢山笑い合った!覚えています!でもある日から!

あなたは私を嫌うようになった!どうしてですか?」

私の願い…