次の日になると熱は下がったが、大事をとって学校をお休みした。

そういえば、お家帰ってないな。

明日学校の帰りに寄ってみよう。

お掃除したりしなきゃいけないだろうから。

「音〜」

「あ、律くん!おかえりなさい」

「ただいま。はいこれ。12月のコンクールで弾く曲」

そっか、12月にもあるんだ。

頑張ろう。

「これはソロだから、俺が弾いてみるね」

「うんっ」

まず律くんの部屋に向かい、律くんが着替え終わるのを待った。

そして、ピアノ室に向かった。

色んな楽譜が置いてある。

真ん中にはピアノ。

前まではあの人が写ってる雑誌が何十冊とあったけど、今は無い。

初めて連弾を弾いた場所。

律くんは椅子に座り、楽譜を広げた。

律くんは、音を奏で始めた。