コンクールまで沢山練習しなきゃな。

なんか昨日からダルいけど…

「音ちゃん、あのーー音ちゃん!?顔赤いよ!?」

「え?」

詩乃さんは慌てて駆け寄ってきた。

そして、おでこに手を当てた。

「やっぱり…熱あるじゃない。今日は学校お休みね」

「熱…」

気づかなかった…

「お布団に行きましょ」

私を支えながら部屋に連れて行ってくれた。

パジャマに着替えると、ベッドに潜り込んだ。

「ちゃんと寝なさいね?」

私が頷くと、安心した顔になり、頭を撫でて部屋を出て行った。

暫くするとうとうとしてきて、そのまま寝てしまった。

熱なんて滅多に出さないのに、なんで今日は熱出たんだろ…

まぁいいか…

ゆっくり休もう…