会食も何もかも終わり、帰ろうとした。

だけど音は、琴音さんと過ごした家に向かおうとした。

「音、そっちじゃーー」

「かえる…いえに…かえる…」

「音っ」

「音ちゃん」

母さんは音の腕を掴み、笑顔で語りかけた。

「今日は私達と一緒に帰りましょ?」

「でも…」

「1人だと、ママも心配するわよ」

「そうだよ。一緒に帰ろ」

俺もそう言うと、音は頷いた。

家に着くと、音はそのまま眠った。