「ママ、今日のご飯はソテーだよ」

「わぁ、やった。音の作ってくれるソテーは格別」

ママが喜んでくれて良かった。

「音、ごめんね…1人にしないって言ったのに…」

「ママっ…ずっとずっと一緒にいようよっ…死んじゃやだよっ…」

「音っ」

私を抱きしめたママ。

力強かった。

「音、ママの所に来てくれてありがとうっ…ママの娘になってくれてありがとうっ…」

「ママっ」

「ママは、世界一の幸せ者だよっ」

目に涙を溜めている状態で、ママは笑った。

「ママっ…ママの娘で良かったっ…私の方こそっ…幸せ者だよっ…ありがとうママっ」

その日は、ママと一緒に眠った。