「音、なんだって?」

個室を出ると、律くん達は立ち上がった。

「半年…って…」

「「「っ!?」」」

「峠を越えたとしても…あと半年って…」

涙が溢れ、床に落ちていった。

「嘘だよ…おばさんが死んじゃうなんて嘘だっ」

蘭子も望月くんも律くんも、目に涙を溜めていた。