「音、ママの分まで、幸せになりなさい」

「…っ!」

「ママは離婚したけど、そうならないように慎重に。ママと同じくらい、そしてママよりも沢山愛情を注いでくれる人と幸せになりなさい」

「ママっ…」

思わず涙を流すと、ママは涙を拭い、頭を撫でてくれた。

「ママは辛いからとか言わないでね。素直に正直になりなさい」

「うんっ」