「んぅ…」

「音ちゃん?」

うっすら目を開けると、保健室のベッドの上にいた。

声がした方を見ると、大空さんが座っていた。

「大空さん…」

「よかったぁ…」

起き上がると、身体全体が震えていた。

「音ちゃん、ピアノ…嫌いなの?」

「……嫌いっていうか…怖い…」

「怖い…?」

ピアノの音聴くと、あの人達の事を思い出してしまう…

だから怖い…