「そう。おばさんに言ったんだ」

「ああ。咄嗟にっていうか…まあ、成り行きでだけどな」

次の日の昼休み、音楽室。

音が来るまで桐島と話していた。

「大空、音を泣かせたら、あたしが許さないよ。幸せにしろよ」

音の親友の桐島。

やっぱり音が大事なんだな。

「ああ、勿論だ。けど、音の気持ちが分からないと何も出来ねぇけど」

「アホだ」

「は?」

1秒も間を空けずに言ってしまった。

だって、アホって…