毎日琴音さんが入院してる病院に俺達は行っていた。

元気な琴音さん、具合悪そうな琴音さん。

日に日に変わっていて、すごく心配。

「律くん…今日は、ちょっと用事あってママのお見舞い行けなくなったから…ごめんね」

「全然いいよ。その用事、終わる頃遅くなるなら迎え行くから連絡しろよ」

「ありがとうっ」

用事なんて無いくせに…

辛くて行けないんだよな…

音と別れると、迷わず病院に向かった。

「あら、律くん…?!」

「音は居ませんけど、お見舞いに来ました」

驚いた顔から、笑顔になった。

やっぱり母娘だけあって、琴音さんと音は似てる。