詩乃さんは快く迎え入れてくれた。

「音ちゃん、お腹空いたでしょ?一緒に食べよ」

「詩乃さんっ…」

私の目に、また涙が溢れると、詩乃さんは黙って抱きしめてくれた。

「音ちゃんの好きなハンバーグ作ったから、一緒に食べよ」

「はいっ…」

「音こっち。私の隣」

詩ちゃんが私の手を引っ張って椅子に座らせた。

温かいご飯を頂いて、お風呂に浸からせてもらった。

「音ちゃん、もう上がったの?ゆっくり入ってて良かったのに」

「いえ、その…」

「まぁ、遠慮するなって言われても急にじゃ無理よね。ちゃんと温まった?」

「…はい」

「ならいいわ」