「音、今日は帰りな。明日も学校あるんだし」

「…うん…」

「1人だと危ないので、うちに泊まらせます」

「お願い、律くん…」

本当は帰りたくない…

ママと離れたくない…

「じゃあ…帰るね…?」

「うん」

帰りたくない…

けど…

今は…

「音、一旦音の家に行こう。教科書持って行かないと…」

「うん…」

病院を出ると、まず私の家に向かった。

必要な物を持つと、律くんの家に向かった。