「ママ治らないんだよね…」

「っ…」

全身に転移なんて…

嘘だったら…

夢だったらいいのにっ…

「手を尽くしてくれるんだって。だから、信じよう、可能性に」

「…うんっ…」

律くんは、ずっと私の肩を抱いてくれていた。

ママが目を覚ますまでずっと。