「はあっ…はあっ…はあっ…」

「音、ちゃん…?」

我に返ると、みんなが心配そうな顔をして私を見ていた。

「大丈夫…?」

「あ…」

また弾けなくなった…

«「奏の方が上手いじゃないか!なんで音はそんな事さえ出来ないんだ!」»

「出来損ない…恥晒し…」

「「「え?」」」

無意識に呟いて、私は気を失った。