何とか救急車を呼び、ママは病院に運ばれた。

先生から、入院が必要な事、ママが病気だった事を聞かされた。

目を瞑って眠っているママ。

顔色がとても悪かった。

1人は寂しくて、誰かに電話しようと思ってた時、律くんから掛かってきた。

「もしもし…」

『音?どうした?元気ないみたいだけど…』

律くんの声を聞いたら、一気に涙が溢れ、零れ落ちた。

「律くっ…」

『音!?どうした、何があった』

「ママが倒れてっ…」

私がそう言うと、息を呑むのが分かった。

『分かったすぐ行く』

電話は直ぐ切れた。

でも、私の涙は止まらなかった。