「律くん…?」

「実は、ピアノ辞めようかなって思ってたんだ」

「えっ」

ピアノを…

辞めようと…?

「最初は楽しかったピアノも、全然楽しくなくなって…何の為に俺はピアノ弾いてるんだろうって思うようになっちゃって…」

楽しく…

「最後の曲だから、明るく弾こうと思って弾いてたんだ」

「辞めちゃだめだよ!」

「えっ…」

「明るく弾こうと思って弾ける訳じゃ無いもん!律くんは才能あるよ!だから辞めちゃだめ!」

「…ふはは!」

「…えっ…?」

いきなり笑い出した律くん。

何か笑う要素あった?