慌ててる詩乃さんと律くん。

電話をしている詩ちゃん。

その足元には、倒れたママがいた。

「ママ?どうしたの?大丈夫?」

私は、理解出来ていなかった。

なんでママが倒れているのか、詩ちゃん達が慌てているのか。

「ーーと…音…音!」

「っ!」

「しっかりしろ。琴音さんを仰向けにするから、手伝え」

私は頷いた。

ママを仰向けにすると、ママの頬に涙が落ちた。

私の目から、涙が溢れたからだ。

「ママっ…死んじゃやだよっ…」

「救急車、そろそろ来るって…」

その5分後に救急車は到着し、ママは病院に運ばれた。