コンクールの日、7月31日。

夏休み中。








夏休みに入り、毎日練習を重ねた。

朝から晩までずっと。

「明日ね、音」

「うん…」

「頑張ってね」

「うんっ」

絶対優勝したい。

全国で優勝して、あの人を見返したい。

「……見返して…娘って認めてもらいたい…」

え…

何言ってるんだろ私…

別に認めてもらわなくてもいい。

見返す、ただそれだけだーー