コイノネイロ

次の日の朝、音楽室に向かった。

中を覗くと、律くんが座っていた。

「なんでっ…」

昨日酷いこと言っちゃったのにいるのっ…?

「ごめん音…」

「…っ」

「ごめんっ…ごめんっ…」

私には気づいてないみたいだけど、律くんは涙を流して謝っていた。

「律くっ…」

私が悪いのにっ…

「なんで律くんが謝るのっ?」

「…っ、音っ!」

「悪いのは私なのにっ…怒らせるような事をした私なのにっ」

「音は悪くないっ」