こんな律くんは律くんじゃない…

「今の律くんはっ…あの人みたいだよっ!律くんの馬鹿っ!」

「…っ!!!」

「帰るっ!」

荷物を持って、私は音楽室を後にした。

難易度が高い曲をっ…

ロスのある私が弾けるわけがないっ…

なのに律くんはっ…

「律くんの馬鹿っ…」