「あっ」

ダメだ上手く弾けない…

「何回言ったら分かるんだ!」

「…っ!」

「早くしないと時間が無いんだよ!ここはこうしてこうすればいいって言ってるだろ!?」

怖い…

怖い怖い怖いっ…

「ごめんなさいっ…ごめんなさっ…」

もう1回弾こうとするも、手が震えて躓いてしまった。

「だからーー」

「出来るわけないよっ!」

「っ!」

「わたっ…私は長い間ピアノ弾いてなくてっ…ずっと弾いてる律くんとは違っ…違うっ!それに律くん怖いよっ…」

「あっ…」