「でも、モテるでしょう?実雅さん。わざわざ0経由じゃなくても…」

「まぁ。」

面倒臭い。

既にこの時間を後悔し始めた頃

「実雅さん、モテるけど、女性の扱いとか、女心を全然分かってないですよね。」

急に睨まれ、意味は分からないが

その言葉に引っかかった。

確かに…サポートは受けているが…女心?

なんせ、SS0はジェンダーレスだ。

「女心…」

当初、雅実を怒らせてばかりだったな。

「やっぱり、生身の女性の意見は大事だと思います。0は、所詮機械ですし…」

「……。」

何も言わない僕に彼女は続けた。

「良かったら、私にサポートさせて貰えません?その女性と上手くいくように。」

「いえ、仲良くやって…」

「マッチングって“NO”出されたらそれまででしょう?」

「確かに、そうですね。」

「女心が分かるのは…女だけ。」

そう言って、彼女はニッコリ笑った。

この厚意を受けるべきなのか

俺の知能では分からなかった。

それこそが、彼女のサポートの必要性なのだろうか。