ずっと、遠くから見ているだけだった。


その彼女が今は……

俺を見上げて微笑む。

俺の言葉が、相応しいものではなく
0がブザーを鳴らしたとしても


彼女は俺の“難”を好きだと言った。


無駄な物が大嫌いだった俺が
一番無駄な時間を過ごして……

手に入れたもの。


一番大切なもの。


彼女は完璧だ。俺以上に。


こんな気持ちになれる。
いつでも、彼女がいるだけで。

彼女に触れるだけで。

どちらともなく自然に…手を重ねた。