【俺、暇やわー】



「何でよ0ちゃん、喋ってよ」



【えー、子作りするなら俺黙っとくしー】



「そんな、四六時中作らないわよ、ねぇ、0ちゃんは実雅さんと何喋ってるの?あの人あんまり話さないでしょ?」



……下世話な会話に俺が動揺したくらいで…

いや、大事な事で、このためのAIではあるのだが。



【もっと喋れー、声かけてこーい、そんな感じ】



「誰に声かけるの?」



【誰ってそんなん…】



バシッ



【ブィッシュイーン】



「え?」



思わず0を止めてしまった。



【ブィッシュイーン、痛いなぁ、何やねん実雅】



「いや、それは…」



「あ、もしかしてマッチングは私が初めてだけど、ヒットした人はいたの?…あれ、でも誰でもヒットするって事よね、実雅さんなら。その中からどうして私を……」



【なぁ、雅実。…街で見かけた人を好きになったらどうする?】



「ん?お近づきになって…そこから…」



【とにかく、声を掛けるか?】



「うん、何とかして接触をはかる!」