「ねぇ。」

【どうぞ】

「あの人…」

【どなたでしょうか】

「田中実雅」

【はい。理解します。】

「ポンコツ…だよね。随分な。」

【あなたよりは若年…】

「そんな、話じゃないわ!」

【どんな話でしょうか。】

「難があるわよね。」

【あなたに?】

「もういい!今日は寝てろ!」

【ブィッシューン】

え?ちょ、ちょっと待って。

私より…若い?

嘘でしょ?

「ちょ、ちょっと!」

全く起きない。

熟睡だな。

っていやいや。

あれで年下はないわ。ないない。ないよ。

ゼロだって間違うことはある。

あるのか?

あるとしたら…この状況だって怪しい。

敢えてゼロを通さずに連絡した。

『明日、会えませんか?』

『いいですね、会いたいと思っていたところです。』

あれ?

いい感じじゃない。

ポンコツ…勘違いだったのかな?

『どんな服装がお好みですか?』

これ、送ってやれ。 また、着てたらいいとか言うのかな。

『裸でもええで。』

ああ、AI0(サポート)ついてましたか。

何か腹立つ。

『そちらも、裸で来て下さるなら。』

そう送って、画面を閉じた