宮原くんは
一瞬目を真ん丸に見開いた。

茶色い髪が太陽に反射して
もっと明るく目立っている様。

「なんで?」

微かに、震えたような声だった。
単に私の思い込みかもしれないけど。

「吸い込まれるって言うか
なんか言葉には表せないけど
見ていると心が浄化されて行く気がする」

変な例えかもしれないけれど
一応これは、本心だったりする。

宮原くんは
一度視線を下にやり、
また、元に戻した。